１不当な打ち切りをされないためにどうすれば良いか？
（１）打ち切りの判断要素ごとに検討

①病院等への通院状況
・事故日から初診までの間が特に大事。当日か、おそらく翌日に行くべき。
それ以上あいたら大きな病院で診断書をもらうなどの対策を取った方が良い
・継続的に通院することが大切
・できるだけ大きい病院が良い
・損害保険会社寄りの医師、整骨院、接骨院嫌いの医師、患者を
横取りする医師、話しが通じない医師にあった場合には転院も検討。
転院先、タイミングに注意。
・内科はNG
・整骨院・接骨院も継続的に通院することが大事
・後遺障害が残りそうな場合（１年以上の常時痛が残る可能性が
あるとき）は、とにかく早くご相談ください.その後、遅れても
いいので物損でも人身でもまず警察に届けなければなりません。

②主治医の診断書、主治医の話、
　医療照会に対する回答状況
・いずれもカルテに書いてあることに基づいている。
　そうするとカルテにどう書いてあるかがとても重要。
　誤解されないように被害者の方が主治医に症状を
　正確に伝える必要がある。
・常時痛でないとの誤解を与えることを言わないことが大事。
・アドバイスの仕方も大事。かえって誤解を与えてしまう
ことが多い。
・損害保険会社より、医師や話しが通じない医師にあたった
場合には転院も検討。転院先、タイミングに注意が必要。

③MRI撮影などの検査内
・撮ってあるかどうか自体が大事。撮っていないと、撮るまで
　もないほど軽傷という誤解を与える可能性がある。
・異状所見があれば当然有利。
・加齢所見でも有利。そこが悪化した可能性があるので。
・時期的には、早い方が良いが、遅くても撮ったほうが良い。
・アドバイスの仕方も大事。かえって誤解を与えてしまう
　ことも多い。

④本人の損害保険会社担当者に
　対する話・生活状況
・判断するのは損害保険担当者、その立場等を考えた対応が必要。
・症状が軽いという印象を与えると早く打ち切られる。文句を言わなさそうな


人だと思われると早く打ち切られる。言い過ぎくらいが良い。但し程度はある。
・無理をしていたとしても、運動していたり、体を使う労働をしているのが
　見つかると極めて不利。隠し撮りなどに注意が必要。

⑤整骨院・接骨院の先生の施術証明書、
　医療照会の回答、電話内容
・一般的には文句jを言わなさそうな先生から打ち切られるので
　そう思うわないようにしなければならない。
・症状が軽いと思われるようなことを書いたり、言ったりしない。
・施術証明書はできるだけあっさりで良い。医師の診断書との
　矛盾があると最悪。矛盾が生じないように、関係者全員が
　コミュニケーションをしっかりとることが大事。
・医療照会などに対する回答は、現状、見立て等を正確に。
　誘導されることが多いので、それに乗らない。
・軽傷の場合には、健康保険への切り替えや部位数を減らすなどの
　譲歩も時には必要。

⑥事故状況
・最も重視される。自動車の損傷具合、衝突を予見していたか、
　衝撃の程度、相手や同乗者のケガの状況などを見ている。
・事実は変えられないが、正確な把握が大事。
・損害保険会社は、損害保険会社側に有利な部分を強調して
　被害者の方がケガが軽いと言ってくる。だまされないことが大事。
・被害者の方が言っていることと損害保険会社の言っていることが
　大きく違う場合には、実況見分調書などで確認することが大事。

⑦事故歴
（２）打ち切りまでの期間打ち切りの
　判断要素ごとに検討
・損害保険会社によって違うが１ヶ月、３ヶ月、６ヶ月、１年の
　打ち切りが多い。
・自賠責保険枠（休業損害、通院慰謝料を含め１２０万円）を
　超える前に打ち切ろうとしてくることが多い。
・後遺障害が認定される期間になる前に打ち切ろうと
　してくることも多い。

（１）弁護士選びの重要
・整骨院・接骨院に対する理解
・介入時期の判断力

Q&Aの最終更新日 :2016-12-14